Vol.699「上司の作法」(メールマガジン「人事の目」より) 

“上司の作法”という言葉を聞きました。某企業で専務執行役員に昇進された方からです。

素晴らしい言葉だと思います。

”上司たるものいつも上機嫌でいること。それが上司の作法。“

上司が不機嫌だと部下たちは余計な気を遣います。いま話しかけていいのか・・・、
こんなことを言ったら怒られないか・・・。

そんなチームのパフォーマンスが上がるわけがありません。上司が不機嫌なときには、
何をしても怒られるんじゃないかと萎縮します。何も挑戦せず、何も学べず。
ただ息を凝らした時間が経過します。

ずいぶん前のことになりますが、感情の起伏が激しい上司がいました。仕事は抜群にできました。
しかし、機嫌いかんでは、部下たちは滅茶苦茶に罵倒されることがありました。
作成した資料も見もせずにビリビリと破られることもあります。
幸いになぜか私はそういう仕打ちをされたことがありませんでしたが、
周囲の人間はみなその洗礼を受けていました。

この人がオフィスに現れるとフロアにさっと緊張感が漂います。あるメンバーにいたっては、
その上司が咳払いをしただけで、咳が止まらなくなっていました。明らかに心因性の咳でした。

私はその上司の近くに席があったこと。なぜかその上司が私にはそういう扱いをしないことを
皆が知っていましたので、その上司が出勤すると私のところに「今日のボスのご機嫌は?」と
チーム全員CCでメールが入ってきます。毎日のようにこういう展開になります。
面倒くさいのでこうすることにしました。

「**さんの機嫌がよくないときは僕のデスクの棚の上に熊を置いておきます。」

ある時、その**さんから聞かれました。「柴田さん、その熊なに?」

「えっと・・・一種の魔除けです。」
「あ、そう。魔除けならこれ使ったら。
」といってチャイルド・プレイのチャッキーの人形をくれました・・・。

上司として真剣に仕事をするのはもちろんです。ただし、しかめっ面をして仕事をする
必要はありません。声をかけたら笑顔で応える。そんな上司の方が仕事しやすいのは
100%間違いありません。上司が上機嫌だと部下も上機嫌になります。
組織感情が高揚します。これは「上司の作法」ですね。

これ以外にも少なくとも、あと2つ「上司の作法」があると思っています。

一つはメールへの返信をできるだけリアルタイムですること。悪くとも24時間以内に
返信すること。それと、もう一つは自分が忙しくても部下から時間を求められたら、
部下からの要請を優先すること。どうしても、その瞬間に優先できない場合には
「いつ時間をとるかをその場で明らかにする」こと。

「上司の作法」を心得ていない上司のチームは時間に追われ、笑顔がなく、ミスが散発し、
業績も芳しくなくなります。離職者も続きます。メンタル系の休職者も出現します。

リーダーシップ論を学ぶような管理職研修は止めた方がいいと思います。管理職になった人に
自覚してしいのは「上司の作法」です。また、その作法を実現するための「マルチタスク力」です。
自分の生産性が高くないと、自分に余裕がないと部下のために時間を割くことができませんから。

おまけー1:人間ドックでバリウム検査をしました。が、検討担当の方が(おそらく)
九州の方で方言がきつく何を言っているのかわからないので困りました。
“ちゃーらん、ちゃーらん。”と言われても。

もっと困るのは「はい、息を止めて!」と言ったあとに、“吸って”と言ってくれないことでした。

おまけー2:先週のメルマガですが、送信エラーが大量に発生しました。
。届いていない方が結構いらっしゃると思います。すみません。こちらのバックナンバーをどうぞ。

Vol.698「表情がコミュニケーション力を決める」(メールマガジン「人事の目」より) 

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