Vol.714「国際的視野って何?」(メールマガジン「人事の目」より) 

“国際的視野”という言葉をよく目にします。例えば、企業の目指すべき人材像。
「国際的な視野を持ち・・・」。例えば、大学のパンフレット。「・・・国際的視野を
育みます。」 さらには幼稚園の解説で「・・国際的視野に立った幼児教育の在り方」
というものまで・・・。大人気です。

ところで、この“国際的視野”。どういう意味でしょうかね。不思議なことに
これだけ大人気な言葉にも関わらず、ネット検索してもクリアにはヒットしません。
色々見ていくと「日本に限らず地球規模で物事を考える」というようなことが
書かれています。それらしい感じですが、いまひとつ抽象的です。

これは私なりの解釈です。例えばラーメンについて話しているときに、自宅や
会社近くのラーメン屋の話ばかりするのは「限定的視野」。
“あ、京都の**ラーメンと仙台の**ラーメンがさー”と話すのが「日本的視野」。
“パリの**ラーメンと北海道の**ラーメンがさー”と話すのが、ラーメンにおける
「国際的視野」なのではないでしょうか。
このためには国内外でラーメンを食べたことがないとこれは無理です。
しかし、そういうことだと思います。

仕事に置き換えて言うと、何かの案件をプロジェクト化するときに、国内の自社の
人材だけでベストチームを組成しようとするのが「限定的視野」、国内の外部人材も
候補に入れて考えるのが「日本的視野」、海外の自社グループ人材や海外の
プロフェッショナルも含めて考えるのが「国際的視野」ではないかと。

何かを考えるとき、または、やろうとするときに、そこに日本、海外という
精神的な壁がない。国内外の人と一緒にやるのが普通。国内外の場所を問わずに
ベストロケーションを考えるのが普通。こうなれば“国際的視野をもって
仕事をしている”と言えるのではないでしょうか。

これは結構たいへんなことです。国内外あちこちで働いた経験がないとまず
無理です。ラーメンの話と同じです。その機会を与えることなく「国際的視野を持て」
というのは無茶です。大学で留学を義務づけているところでも、日本人留学生で
“つるんで”しまうような環境ですと、国際的視野は身につかないと思います。
そこに精神的な壁が残りますので。

歴史的にも日常的にも、日本では「日本内で完結してきた・完結してしまう」ので、
日本人には日本、海外という精神的な壁があります。ここを取り除かないと、
「国際的視野」など身につくわけがありません。

The Third Way Forumという日本で働く外国人コミュニティをつくったことを
前に書きました。このコミュニティとのふれあいから、海外経験に恵まれないが
「国際的視野」を持ちたいと思う日本人に、国内外の人と動く疑似体験して
もらいたいと思っています。こういう場が増えないと意欲はあっても、
現実的にグローバル人材が育ちませんので。

https://indigoblue.co.jp/thirdway/#thirdwayforum

さて、私の国際的視野もまだまだです。麻婆豆腐であれば、ニューヨーク、
サンフランシスコ、ロサンゼルス、シカゴ、シンガポール、クアラルンプール、
ロンドン、ハーグ、アムステルダム、ブラッセル、パリ、デュッセルドルフ、
上海、広州、北京、東京、大阪で食べたことがあります。ハーグの重慶飯店で
食べたオイスターソース味の麻婆豆腐が一番美味しかったです。似たものを
ロンドンのチャイナタウンで食べましたが、他では巡り合っておりません。
(もちろん山椒が効いた四川風も大好きですが。)今後も麻婆豆腐についての
国際的視野を深めたいと思っています。

おまけー1:新幹線のグリーン車内。席で声高に電話している人をよく見かけます。
けしからんです。グリーンに乗っている俺様はえらい、とでも思っているのでしょうか。
60デシベル以上の声を感知したら「七年殺し」の指がずぶっと出るような装置をつけてほしい。

おまけー2:とあるプールで泳いでいたら水かさがどんどん減っていきます。水抜いた?

おまけー3:中秋の名月。きれいでしたね。吸い込まれるような感じでした。
「火星のカーター」を思い出しました。

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