Vol.728「グローバルに考えるとは」(メールマガジン「人事の目」より) 

“グローバルに考える。”

よく使われる言葉です。Google検索してみたら、3千万件以上のヒットがあります。
しかしどうでしょう。この言葉、概念的にはわかるのですが、具体的にと言われると、
ほわっとしている人が多いのではないでしょうか。

私は中学生から社会人になるまで、埼玉県の所沢市に住んでいました。中学のときは
三ヶ島中学というところに通っていました。このときは、“和ケ原・三ヶ島人”だった
と思います。同じ所沢市内でも、東所沢や西所沢は別地域という印象でした。

その後、川越市にある川越高校に進学します。このころは、クラスメイトに東武東上線沿線
の人がたくさんいたことから、意識的には“埼玉西武人”になりました。その後、お茶の水の
駿台予備校を経て、四ツ谷の上智大学に進学。英文科のクラスメイトが
全国から来ていました。彼ら彼女らとの交流から、ここで初めて意識として“日本人”に
なったと思います。

その後、新宿の京王プラザホテルで働くようになるのですが、この時は自宅と西新宿2丁目の
往復に時間の大半を使っていましたので、意識としては、“西新宿人”に降格していた
と思います。

その後、オランダの日本大使館で働いたことで、“脱日本人”の意識となり、
世界40か国で展開するマーサーのワールドワイドパートナーになった頃から、
“グローバル人(但し、先進国限定)”に昇格しました。

その後、国内で雇われ経営者を10年やっていたときには、多忙により国外に出ることが激減
しました。かつ、周囲も日本人だけになり、意識としては“日本人”に降格していたと思います。

つまり、自分の意識がどこまで届いているか。これが“何人”であるかを決めるのだと
思います。日本を超えて、さらに特定地域を越えて意識するようになると、
それがグローバルに考えるということだと思います。

昨年9月にThe Third Way Forumという日本で働く外国人のコミュティを立ち上げました。
日本企業に属しているが、なかなか活躍する場面に恵まれない外国人、組織の中での
コミュニケーションに課題を感じる外国人、日本でキャリアアップしていきたい外国人が
そのメンバーです。ここでの議論を聞いていると自然に意識が“グローバル人材(先進国)”に
なってきます。さらに、最近WELgeeという、日本に難民申請してくる外国人たちの支援を
しているNPOの存在を知り、その取り組み、課題を聞くにつけ、(先進国)がとれた
グローバル人の意識になってきていたように思います。

Welgeeの支援を受けているコンゴ人、エチオピア人の話を聞く機会がありました。それだけで、
これまでニュースで見ても別世界であったアフリカ諸国のことがリアリティをもって
見るようになってきたと感じます。

日本人がグローバル人になりきれないのは、日本以外の国や地域の人やそこで起きていることに
触れる機会が圧倒的に少ないからだと思います。観光はきっかけにはなりますが、
多くの人にとっては一過性のものです。どこどこに行ったからと言って、日常的な意識が
そこまで届くようになるわけではありません。

グローバルに事業を展開している企業で働いていたとしても、自分の意識が「自宅と職場の往復」
だけだと、“地域人”の域を超えません。もったいないです。一回の人生ですし、
その気になれば“日本を超えて”考える機会はいくらでもあります。The Third Way Forumも
その機会になるはずです。

このThe Third Way Forumですが、2月5日(火)の夜に2回目の全体フォーラムを溜池で開催します。
ご自分が働いている会社に外国人社員がいる方へ。

ぜひ、その外国人の方を誘ってフォーラムにご参加ください。お待ちしています。

https://indigoblue.co.jp/thirdway/form/entry190205.php

おまけ:男子トイレでのたしなみ。高齢経営者より後に入り、先に出てはいけない。
(わかる人にはわかる深い意味。)

※本記事はメルマガ「人事の目」で配信されています。
メルマガ登録(無料)はこちら

関連記事一覧

PAGE TOP