Vol.258 自分の目で見、自分の耳で聞く

2009年がスタートします。
この年末年始はどのようにお過ごしでしたでしょうか。
それにしても、今年は好天に恵まれました。気持ちよく新年の朝を迎えられましたね。

さて、年末に北京を訪問しました。今年3度目の北京です。
オリンピック直前、11月下旬、そして今回です。

今回、外国人の姿をほとんど見ませんでした。宿泊したホテルはラッフルズですから、
それなりの国際ホテルです。しかし、少なくとも私がホテル内を探索した限りでは、
たまたまだったのかもしれませんが、外国人の姿は皆無でした。
香港人とか、台湾人がいてもわからなかったでしょうが・・・)
旅行どころではないのでしょうか・・・。

地下鉄の駅には、オリンピック時に設置された手荷物のセキュリティ検査が
継続しています。空港の手荷物検査みたいなやつです。
しかし、これを無視して通り過ぎても執拗なチェックはありません。
検査員も「止めろ」と言われていないから継続している、という感じです。

PASMOみたいなカードで入場するのですが、しょっちゅう故障するので
係員がずっとついています。これも根本を修理せずに人で対応するという考えのようです。

この辺りの感覚は、数年前と変わっていません。やっぱり中国、という感じです。

変わったこともあります。実はこの変化にビックリしました。
中国と言えば、当たり前のように「海賊版のCDやDVD」を売り買いするところ、
というイメージがありましたが、この辺りの感覚が変わってきています。

東方新天地という大型ショッピングモールにFABという
CD、DVDを販売するお店があります。もちろん、全て正規販売です。
同じモールの中では、海賊版のDVDを風呂敷みたいな布の中に入れて
売っている人間も見かけました。
それにも関わらず、若者たちは、この正規販売店で買うのです。

スターバックスで休んでいたところ、海賊版DVDを売りつけようとする売人が
私のところにやってきました。
(世界中で香港人と間違えられ、怪しい物売りがなついてきます。)
私がNo thank you!と断ったところ、隣のテーブルでも、
その隣でもNo thank you!のようでした。

早速、FABを訪れている若者数名をつかまえて、なぜ、安い海賊版ではなく
正規のCDやDVDを買うのか?と(通訳を通じて)尋ねてみたところ、
海賊版はクオリティが安定していない。中には聞けないものも入っている。」
「そもそも、海賊版はいけないものだから。」という答えでした。

はあー。変わってきています。こうした息吹を見逃してはいけません。

あと、大型書店の熱気がすごいです。小学生時代に新宿の紀伊国屋書店
出掛けたときの風景が記憶の彼方からよみがえりました。
レジは数冊の本を持ったお客で長蛇の列。
これも、本屋に来ていたヒトたちに(通訳を通じて)話を聞いてみたところ、
「いつもこんな感じ」とのこと。この向学心が意識を高め、すさまじいスピードで
変化を生じさせています。

変化はずばーっと起こるのではなく、気がついてみたら変わっていたというものです。
現場を自分の目で見、自分の耳で聞くという姿勢を忘れて、二次情報で判断しようと
すると大局を見誤ります。中国事情はまさにそうです。変化が早い。

これは中国に限ったことではありません。今の日本の企業経営についても
同じことが言えます。
“経営と現場の一体化”という事場がありますが、
今のように世の中が変化の局面にある場合には”現場と経営の一体化”
という意識でいかないと大きくズレます。
経営幹部は役員室から出て、現場に席を置くべきだと思います。

私自身、一つの席に長く座っていることがないので、 CCCに入社以来、
自分の個室を持っていません。常にカバンをもって、あちらこちらへ出掛けています。
マーサー時代もキャドセンター時代も個室がありましたので、最初は”寂しい感じ”
もありましたが、このスタイルに慣れてしまうと、個室がない方が機動的だし、
かつ現場の臨場感を肌で感じられるのでいいですね。
(書類もたまりませんので、エコだと思います。)

今年の私のテーマは「原点回帰!」です。この15年ほどの間に複雑化したものを
単純化して原点を見つめたいと思っています。原点と言えば、現場。
ということで、あちらこちらの現場へ足を運び、現場の人や顧客と直接話して判断する、
この姿勢で行きたいと思っています。これまでに増して活動的な2009年になりそうです。

2009年が記憶に残る素晴らしい1年になりますことを祈念して。

おまけー1:あまりに北京が寒いのでニット地の帽子を買おうと思い、雑貨店へ。
通訳の人に「どの帽子が寒さにいいか、聞いてください」とお願いしたところ、
「禿げてる人にはこれがおススメ、と言ってます。」と言われたので買うのを止めました。

おまけー2:デジハリ大学院で講演します。対象は社会人、4年生の学生の方で
「大学院進学を考えていらっしゃる方」です。これからの人材は、
「ビジネス×デジタル×ホスピタリティ」の三拍子が求められます。
そういう人材を育てるような大学院にしたいと思っています。
ご興味ある方は以下のサイトからお申し込みください。
http://gs.dhw.ac.jp/news/081219/

 

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