Vol.423 自分の後継者の名前を書け

外資系コンサルティング会社の「社長」に就任して間もない頃のことです。

ニューヨークの本社で本社の副社長に問われました。

「自分の後継者候補の名前を3人書いてだしなさい。」

日本の社長をしっかりやってくれ。期待している。
という言葉のすぐ後のセリフです。

正直戸惑いました。そりゃそうです。社長になったばかりなんですから・・・。

(なんで後継者のことを具体的に考えなくちゃいけないの?)

“リーダーたるもの、常に自分の後継者について意識すべし”

それが、この言葉の真意でした。

その後、数社で社長や代表取締役というトップマネジメント職を
経験してきましたが、 「自分の後継者候補を常に意識する」を自分に課し、
同時に幹部全員に課してきました。

トップマネジメントチームの責任は”今日のパフォーマンス”だけではありません。

“明日のパフォーマンス”についても責任を有します。

明日のパフォーマンスは、経済環境、競合状況、規制等
様々な要因によって決まりますが、どのような環境になったとしても、
優れたリーダーとリーダシップグループは必要です。

だからこそ、次世代を担うリーダーたちが次々に生まれてくる状態を
意図的につくる必要があります。
これは現在のトップマネジメントチームの使命の一つです。

ちなみに、次世代リーダー候補の育成は次のプロセスを経るのが一般的です。

1. 社内基準で候補者を選抜する

2. 一般的なマネジメント手法・知識/教養を習得させる

3. 自社の歴史、「DNA」を確認させる

4. 他社の優秀な人材と切磋琢磨させる

5. 社内での認知度・納得感を高める仕事をさせる

このうち、2と4の役割を担うのが外部の”マネジメントスクール”です。

ということで、このたび、Indigo Blueで次世代リーダーを育成するための
4か月研修を企画することにしました。
その名も「PRIMEUR(仏:プリムール)」!

「PRIMEUR(プリムール)」とは世界最高のワイン銘醸地フランス・ボルドー
行われているワインの先物取引のこと。
優れたワインは樽内で熟成させているときから将来の価値を評価され
取引されます。

Indigo Blueのマネジメントスクールに参加される方々には、
それだけのポテンシャルを持ってもらいたい。この願いから、
「PRIMEUR(プリムール)」とネーミングしてみました。

「PRIMEUR(プリムール)」では、次世代リーダー候補者たちが
自分たちの「持てる力」を総合的に発揮することが求められる
「体験型ケーススタディ」を軸にカリキュラムを組んでいます。
自分自身の現実の力を目の当りにし、将来トップマネジメントチームの

一員になるための伸びしろを意識することになります。

想定外、時間、感情のプレッシャーに負けずに総合力を駆使する体験を通じて

「実践できなければ意味がないこと」、

「利害関係者の間の調整ができないと物事が進まないこと」、

「チームで動くことの安心感と強さ」

を学びます。

同時に自分の弱み、不足している点を自覚し、その気づきから
新たな学びが誘発されます。

この経験が次世代リーダー候補に「リーダーとして立ち振る舞う自信と自覚」
を植え付けます。

これがIndigo Blue Management Schoolが提供する
次世代リーダー育成プログラム「PRIMEUR」です。

これまでの「柴田塾」は3日の超集中版として併存します。
4か月ものが「PRIMEUR I」、柴田塾が「PRIMEUR II」です。

詳細はこちらをご覧ください。説明会もばんばんやります。
(直近の会は満席。次回は26日、10月10日です。)
http://ibms.indigoblue.co.jp/

先週は「体験型ケーススタディ」を2回実施しました。
1回は参加者が「社長限定」。

もう1回は某大企業の「次世代リーダー候補者(課長)」たちが対象。

現職の社長さんたちは久しぶりに上司がいる組織の中で立ち回ることの気苦労と
難しさを実感、次世代リーダーの候補者たちは、”おろおろ”することで
自分の課題を見出し・・・、いずれも実り多き時間でした。

しかし、こんなに手間をかけた”研修”は他では絶対にやっていないでしょうね。

(だから、類似のプログラムが世の中にないのだと思います。) (^_-)

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おまけー1:キャドセンターで一緒に仕事をした現Oakキャピタル取締役の
緒方健介さんが「どんなにバカな上司の下でも成長できる仕事術」
という本を出します。

かつて上司だった私としては複雑なタイトルですが、なかなか良い本に
仕上がっています。

仕事をするガッツを注入してくれる本です。おススメです。

>>書籍

おまけー2:朝の地下鉄の中のことです。結構、すし詰め。ギュッと押されて、
思わず女性が読んでいるソフトカバーの内容が目に入ってきました。

「・・・」 どう見ても、”官○小説”。朝から、しかも満員電車の中で読むか?

識者によると、これは危険な”お誘い”なのだそうです。アブナイ、アブナイ。

おまけー3:メルマガサイトが変わります。
このご案内を「特別版」でお送りします。

http://ibms.indigoblue.co.jp/contact/magazine.html

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