Vol.315 「誇り」を持つこと

踊る大捜査線The Movie3」を観てきました。

「踊るシリーズ」は「TVシリーズ」時代からずっと観ています。
この作品には「組織」についての示唆もたくさんあります。
ちなみに組織論的には「The Movie2」が一番おススメです。
遠心力型組織と求心力型組織運営の光と影がよくわかります。

今回の作品は”カーテンコール”みたいなつくりだと思いました。
昔から観ているファン向けの小ネタが満載。それはそれで楽しめますが、
その分、大きな流れ(難しい言葉だとドラマツルギー)が弱くなっています。
(ストーリーで映画を観る方には物足りないかな。)

映画の後半のクライマックスで、織田裕二さん演ずる青島刑事が
「・・・それが俺たちの誇りだ!」と言うシーンがあります。
事件の主犯者と仲間たちへ向けたメッセージです。

「誇り」は大事です。誰にとっても、「誇り」が自分の魂を動かす原動力だと思います。

“Keep your belief!”

アメリカ企業で働いていたときに、カナダ人の上司が
私に投げかけてくれた言葉です。
当時、アメリカなるもの、国ごとの商売観の違い、キャリア観の違い等、
本当の意味でのグローバリゼーションの複雑さに直面して迷っていました。
しかし、この言葉でふっきれました。

どうあろうと自分の信念に反する行動はとらない。
それが自分の「誇り」を守ることだ。

それ以来、これが自分の行動指針になったように思います。
もちろん、自分の信念が単なるエゴや頑固であってはいけないので、
周囲の声に耳を傾け、一方で自分の信念常に高めるという意識は欠かせません。

Indigo Blueが支援する会社は「構造不況」の上場企業です。
足元の業績は芳しくないし、将来の見通しもはっきりしていない、
株価は期待値を大きく下回っている・・・。

そういう企業では社員が「自分の誇り」をどこかに置いてきてしまいがちです。

結果として全ての仕事が「作業」
(自分の意思を伴わない行動:言われたからやっている)になっていたりします。
そうなると、当然、商品・サービスにもそれが影響し、
顧客にも伝わってしまいます。これが更に会社の状況を悪化させます。
まさにネガティブ・ループ。誰にとってもいいことがありません。
このループをなんとかしなくてはいけません。

働いている社員には自分の会社に「誇り」を持ってもらいたいし、
そうでなければならない。どんなに売上や利益が伸びたとしても、
そこに「誇り」がないと社員の魂が疲弊します。
これは長く続くものではありません。

・顧客がその会社の商品・サービスを誇りに思う(マイブランドだと思う)
・社員が自分の会社を誇りに思う
・その会社が地元にあることを地域の人たちが誇りに思う
・取引先がその会社と取引をしていることを誇りに思う
・株主が出資していることを誇りに思う

これらを実現したいですね。

そのためには、経営チームは現実をしっかりと見つめ、方向性についての軸を定め、
それに専心しなければなりません。先のことは誰もわかりません。
不確実な中で意思決定をする。それが経営の仕事です。
まさに、Keep your belief! それがよい結果をもたらします。
目先の結果だけ求めても続きません。

ところで、お知らせです。

Indigo Blueでは従来の「柴田塾」をパワーアップさせた
「Biz・tainment」(Business×Entertainment)プログラムを開発中です。
体感型のリーダーシップ養成塾と言ってもいいと思います。

このトライアルを8月23日~25日までの2泊3日で行います。
今回は限定15名様(特別価格!)で設定しています。
トライアルなので参加後、プログラムづくりへのご意見などをいただきたく思っています。
関心のある方はぜひ!

(お申込みはこちらから)
http://www.indigoblue.co.jp/shibata-juku/index.html

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おまけー1:「げーはー」対策で、今度はまじめに医者に処方してもらい、
あの「プロペシア」を飲み始めました。と、わずか1週間で、眉毛がもくもくに。あらら・・・。

おまけー2:先日、夜中にどーんと胸が重く目が覚めました。まずい心筋梗塞化か! 
と思ったら、猫が3匹胸の上に乗っていました。

おまけー3:私が個人的に応援している音楽座ミュージカルの夏公演が
7月31日~8月8日まで銀座であります。私も何度か足を運ぶ予定です。

仕事ばかりしているヒト、心が疲れているヒトにおススメです。
http://www.ongakuza-musical.com/

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