1076号「仕事が嫌になったら」(メールマガジン「人事の目」)

誰でも、仕事が嫌になるときはあります。
そんなときは、潔く「逃げましょう」。

「困難な状況から逃げても、それが生き抜くための最善策になることがある。」
これはハンガリーのことわざです。

10年ほど前に
『逃げるは恥だが役に立つ』
というドラマがありました。
このことわざが、タイトルの着想ではないかと思います。

中国の兵法にも
「三十六計逃げるが勝ち」
という言葉があります。

逃げることは、悪いことではありません。
自分を守るための、戦略的な選択です。
私は「逃げる勇気」を持つことが大切だと思っています。

では、なぜ仕事が嫌になるのか。
整理してみました。

1.「誰か」が嫌

特定の誰かを思い浮かべるだけで気が重い。
その人がいる会議、報告、雑談で消耗する。
理不尽さや、過剰な気遣い。
これが「嫌」の正体です。

2.「評価や扱われ方」が嫌

頑張っても評価されない。
納得できない決定に従わされる。
期待や基準が曖昧で、よく変わる。
自分の考えと真逆のことをやらされる。
これがストレスになります。

3.「仕事量・仕事の質」が嫌

朝からすでに疲れている。
休んでも回復しない。
常に追われている感覚。
バーンアウト寸前の状態です。

4.「意味・納得感」がない

「なぜやるのか」が見えない。
成果を出しても虚しい。
「これを続けて、何になる?」
そう感じながら働いています。

多くの場合、
これらが組み合わさって
「仕事が嫌」になります。

私が考えるパターン別・対処の考え方です。

①+②
人が怖く、評価も不透明。
構造が変わらないなら、
会社を辞めるという「逃げ」は有効です。

②+④
納得できず、意味も感じられない。
まずは第三者に相談しましょう。
できれば社内の客観的な人です。
そのうえで、
自分の思い込みや行動様式から
一度「逃げて」みる。
それでも変わらなければ、退職です。

③+④
疲れ切って、考える余力もない。
これは、とにかく「休む」・
重要な仕事でもキャンセルしましょう。
仕事を断っても、命までは取られません。

ここに書いた分類と対処法は、
すべて私自身の経験から来ています。

振り返ると、
私は特に「③ 量的負荷」にやられがちでした。

ただ、
長年つきあってきたおかげで、
今は「嫌」になる前に
手を打てるようになっています。

おまけ

私の推し、
音楽座ミュージカルが、
先日の公演
「Little Prince」を
YouTubeで期間限定・無料配信中です。
https://www.youtube.com/watch?v=m8oWAXTDD5k

12月14日 23:59まで。

良質なエンタメには、
「今の自分を忘れられる没入感」があります。
音楽座は、その代表格です。

ぜひ。




記事はメルマガ「人事の目」で配信されています。

メルマガ登録

1

TOP
TOP