952号「アンラーニング」(メールマガジン「人事の目」)

鍼治療を受けました、100分の治療で背中、腰の溜まった張りが一気に解消。鍼灸師さん曰く、「活動していると身体の中に毒素が溜まります。定期的にメンテナンスをすべきなのですよ。」。治療ではなく予防。具合悪くなってから行くのではなく、自分の身体をメンテナンスすべきなのです。考えと行動を改めねば・・・。

教わってきたこと、良かれと思って実践してきたことであっても、必要に応じて見直すべきだと思います。流行りの言葉で言えば、アンラーニング。世の中の規範だって変わります。ChatGPT時代になり、ますます“しなやかな生き方”が求められていると感じます。考えとその考えに基づく行動を柔軟にする。年齢を重ねるほど意識すべきだと思います。

会社員たるもの定時に会社に出勤すべきである。世の中はずーっとこの考えできましたが、コロナ禍で変わりましたよね。最適な場所、都合の良い時間に働く。これが「あり」になりました。仕事をする環境は「集中」と「交流」が必要です。集中環境は会社に限りません。私生活とのバランスを考えると在宅勤務可の方が便利なことは間違いありません。

就業時間中に昼寝などとんでもない。これも変わりました。20分の仮眠がパワーナップとして、今や推奨されていますよね。Google、Apple、Microsoft、NIKEなどの世界的企業では、オフィスに仮眠スペースを設けたり、睡眠装置を置くなどして積極的に推奨しています。

仕事はスーツでするべし。これも変わりました。ビジネスカジュアルがスタンダードになってきましたよね。仕事しやすい服装が一番です。私はネクタイをするのは年に2回ほど(うち一回は法事)になりました。ジャケットもストレッチ素材のものばかり。革靴もほとんど履きません。ほぼスニーカーです。

メンターは年長者がするもの。これも変わりつつあります。デジタル領域などで若手社員が年長者を指導するリバースメンタリングも一般化しつつあります。

当たり前だったことがそうでなくなっていきます。

ちなみに、私はこれからこんな風になっていくだろうと思っています。
(組織人事マネジメント領域の話ですが)

・役職者への昇進・昇格をベースとする人事制度がプロフェッショナルを育成・処遇するベースに変わる
・マネジメントも専門性の一つとして捉えられるようになる
・定年なるものがなくなる
・組織内に時間管理の対象外となる業務委託者が増える
・副業や複業が当たり前になる
・ワーケーションが珍しくなくなる
・研修は身体知(感覚知)優先となる

まだまだあります。生活領域だともっともっとありそうです。

大事なことは変化から目を背けない。変化を楽しむことでしょう。表面的な経験に基づいて仕事をしていると変化を避けたくなります。そうなると“めんどくさい”老人への道まっしぐらです。経験を抽象化して活用するようにしましょう。そうなると変化を楽しめます。


おまけー1:肩にコガネムシが止まり、海で足にタツノオトシゴがくっつき、夜中に時計をみたら「333」、スーパーで買い物をしたら「888」円。これはきてますねー。

おまけー2:総武線にはショルダーバッグをかかえた薄毛の男性が多い説あり。

おまけー3:Netflixの「The Days」 ~ 事実に基づいた物語 全話見ました。映画の「Fukushima 50 」と比べるとスローペースで重苦しいのですが、こちらの方がリアリティを感じました。
https://www.netflix.com/jp/title/81233755

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