982号「エンタメの力でリブランディング」(メールマガジン「人事の目」)

IndigoBlueなどの活動をする傍ら、一般財団法人渡辺記念育成財団(代表:渡邊万由美)で理事、事務局長、みらい塾塾長を務めています。この財団で未来のエンタメビジネスを創造するクリエイティブプロデューサーを育成する「みらい塾」という事業を行っています。毎年5名程度の奨励生を選抜して、奨励金を支給し、育成のための機会を提供しています。参加した奨励生たちのバックグラウンドは様々です。学生から社会人、年齢も19歳から47歳(参加当時)、国籍も日本人だけではありません。

プログラムの内容はかなり贅沢です。学生時代に演劇で飯を食いたいと思っていた40年前の私なら垂涎ものです。誰もがその名を知る大物や、まさに今が旬のプロデューサーたちに自分の提案をぶつける「挑む」シリーズ、エンタメコンテンツについての法的なインプット、私が担当するビジネススキル講座。さらには実際にエンタメコンテンツを創り、世に発信する機会があります。昨年発表したコンテンツは「メタばあちゃん」。後期高齢者がVチューバ―になるという斬新な企画に週刊朝日からは「今年“跳ねる”100人の主役」に選ばれたほか、様々なメディアに取り上げられました。

本年度はみらい塾6期。今回、取り組むことにしたのが「福島県浪江町のリブランディング」です。

浪江町のホームページでは現況をこのように解説しています。

「平成23年3月11日の東日本大震災は、福島、宮城、岩手を中心とした東日本全体に甚大な被害をもたらしました。福島県では、東京電力福島第一原子力発電所の事故のため、双葉郡の市町村の住民は避難を余儀なくされ、浪江町21,000人の町民は全国に散り散りになりました。」

福島という言葉を聞いて想起されるのは、どうしても「原発事故」です。海外の方が抱くFUKUSHIMAのイメージとなるとほぼ100%そうでしょう。これをエンターテインメントの力を使って、違うイメージが想起されるようにできないか。それが検討のテーマでした。

人と馬と自然とが共生する自律分散型コミュニティ「驫(ノーマ)の谷 / Noma Valley」を提唱する相馬藩34代当主の相馬行胤(そうまみちたね)さんや地域プロデューサーの本田勝之助さんの助けも得て、みらい塾6期生が企画したのが「「QUIET VACANCE」というイベントです。これを映像化し、国際映画祭への出品を目指しています。

「QUIET VACANCE」とは、大切なものを燃やし、満月の夜に火を囲むことを通じて、じぶんのありのままを見つめなおす新しい休日の過ごし方のこと。バーニングマンの日本的オマージュでもあります。

このイベントのクラファンページの映像、解説をぜひご覧ください。彼らの想いが伝わります。

https://camp-fire.jp/projects/view/730898?utm_campaign=cp_po_share_c_msg_mypage_projects_show

共感、応援いただける方はぜひご支援をお願いします!(2月15日まで)

瀬戸内海に位置する「豊島」はかつて産業廃棄物の島というイメージでしたが、今や完全にアートの島にリブランディングされています。福島県浪江町、FUKUSHIMA/NAMIEというと「QUIET VACANCE」と想起されるようになることを夢見て。

おまけー1:このみらい塾の7期生を募集しています。http://watanabe-mf.or.jp/entry01/

おまけー2:Facebookのショートが「ワニ」映像ばっかり。なぜだ!

おまけー3:棒アイスで当たりが出てもいい大人になるとなかなか言いにくい。役所広司さんならどうするだろう?

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