先日、小松空港で足止めとなりました。まさかの延泊。JAL最終便が機体不良で
欠航になりました。
出発予定時刻は19:55。ところが予定時刻を20分経過しても何のアナウンスなし。
搭乗口付近の待合の気配が険悪な気配になったそのときです。搭乗口付近から
「うわーっ」という声を上げながら出口にダッシュするおじさんあり。
んん、なんだ、なんだ、という感じで全員が総立ちになったときに
「・・・欠航となりました」とのアナウンス。
待合全体に広がる「なんじゃーい」という声。
ぞろぞろ行進の中に私も入り、階下のJALカウンターへ。荷物の検査場のガードを
逆に通るのでキンコンキンコン鳴ります。あっという間に長蛇の列。
200人くらいはいたのではないでしょうか。対するカウンターは1人。永遠に
かかりそうな気配です。
その時点で20時40分。どう考えても、その日のうちに帰京する術はありません。
JALに頼むのはあきらめて、自力でホテルの手配と明日の帰京便への振り替えを
することにしました。アナウンスではインターネットを通じて振替ができると
言っていましたが、実際にはできませんでした。新規に予約・支払いをする
必要がありました。ラッキーなことに、この日はその時刻まで秘書のSさんが
オフィスにいたので飛行機の再手配をお願いし、私は同時にホテル探しをしました。
空港周辺のホテルをネットで検索すると複数出てきたのですが、なんとすべて満室。
後で聞いたところ、某企業の新人研修で満室だったとのこと。しょうがないので、
粟津温泉まで流れに流れ、ようやく1部屋素泊まりで確保しました。
宿の対応も危なかった。電話したところ、まずは「えー、これからですかー」
というつれない反応。事情を説明したところ「朝ごはんないですよ。素泊まりで
いいですか?」。とにかく寝るところがないのは困るのでその条件でお願いしました。
次に困ったのはタクシー。全然いない。タクシー乗り場で延々と待っていても
らちが明かないので、「小松空港 タクシー」で検索。最初に出た会社に電話したら、
なんと金沢の会社。うむむ・・・の検索。しょうがないので住所を見つつ、
近そうなところに電話したところ、「何時になるかわかりませんが・・」
というこれまた頼りない返答。しかし、しょうがないのでそれで了解。
待つこと40分。タクシー登場です。
「どうしたの?こんなに人がいて」と人の良さそうな運転手さん。
「最終便が欠航しまして」「あ、そうなの。そりゃ大変だ。」
途中、替えの下着類を買いたいのでコンビニに寄ってほしいとお願いすると
「コンビニねえー、うーん」と言いながら、探して連れていってくれました。
宿に着くと何故か背広を着た人が申し訳なさそうに部屋の鍵をくれました。
おそらく普段売っていない部屋なのでしょう。犬神スケキヨさんが泊まりそうな
部屋で実にホコリぽい。お風呂は大浴場のみ。行ってみると韓国人の団体と
中国人の団体が陣取り合戦中。私はなぜか韓国側になりました・・・
翌日なんとか9時40分発の飛行機に乗ることができて帰京できました。
この様子を見て、有事の対応について思うところがありました。
有事対応はイメージトレーニングができていないと、いざという時に動けません。
JALの空港職員の方々は一生懸命やってくれていましたが、いかにも段取りが悪い。
案内もスムーズではありませんでした。配られた書類もたいへん見にくいデザインでした。
有事の対応について、マニュアルは整備しているでしょうが、有事発生時に
マニュアルを見ながらの対応では無理です。
“最終便が欠航。さあ、採るべき手段は?”というようなイメトレをやっておきませんと、
後手に回ります。これはどの会社でも同じような問題があるはず。
自社で“こんなときどうする?”系のイメトレができるキットを開発して提供したいと
思いました。開発したいアイディアがたくさんあって、どうしよーの今日この頃です。
おまけー1:大浴場で酔っ払いの韓国人に聞かれました。「キムチ、ザーサイ、どっち?」
「キムチ!」と言ったら韓国側の風呂に入れました。(しかし、これ全裸でする会話ではありません)
おまけー2:よい気候になりました。自転車に乗りながら、ついつい「鼻歌以上」の
音量で唄っていましたら、知らないおじさんにガン見されました。止めるのも何なんで、
おじさん見ながら唄い続けたら拍手してくれました。
おまけー3:音楽座ミュージカルの「ホーム」再演! おススメです。
http://www.ongakuza-musical.com/2018/home0224
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