844号「京王プラザホテル」(メールマガジン「人事の目」より)

ホスピタリティとポータブルスキルとキャリアチェンジ

2021年6月5日、京王プラザホテルが開業50周年を迎えました。
https://www.keioplaza.co.jp/event/50th/

ご存じの方もいらっしゃると思いますが、私の社会人としてのスタートは京王プラザホテルです。大学卒業後、某社でドラマ制作の仕事に関わるはずでした。ところが、入社前日に“社内事情(会長が新卒採用を知らなかった)”という不条理な理由で内定が取り消される事態に。路頭に迷いそうだった私を拾ってくれたのが京王プラザホテルでした。

京王プラザホテルでは主として宴会サービス、フロント、人事などを担当しました。ここで過ごした通算8年2か月はかけがえのない時間でした。ここでの経験があるから、今の自分があると思っています。当時の上司、先輩、仲間とも今でもつながっています。ありがたいことです。

夢描いていた仕事に就けなくなり、失意の中、配属された宴会サービスの労働環境は過酷でした。今だったら完全にブラック認定です。残業は月50時間から150時間。毎日出勤時間も違います。5時出勤の日は前日入り。仮眠室がないので宴会場に布団を敷いて泊まる。そんな毎日でした。ただ、全然ブラックと思っていませんでした。達成感ある毎日を送っていたからです。

当時、ホテルの宴会場は結婚披露宴、学会、各種パーティと高稼働で忙しかったです。入社間もない私がお客様と打ち合わせを行い、宴会の進行を担当させてもらっていました。たくさんの失敗もしましたが、若くして自分でなんとかするという環境に置かれたこと、これはとても良かったと思います。

ホテルの宴会はお客様にしてみると人生の一大イベント。失敗はありえません。その緊張感をもって仕事をしていました。加えて、周囲の人たちも多種多様。高校、大学と同じような教育水準、経済環境で育ち、人生観も概ね似たような集団にいましたので、日雇いの配膳サービスの人たちの人生観や生き方に大いに刺激を受けました。“とんでもない”上司に遭遇できたのもの人生勉強としては良かったです。

フロント時代には人を見る目を養えたと思います。約1,500室の客室がほぼ満室の毎日。出勤する度に100~200組のチェックインのお手伝いをしました。言葉を交わした方がいいお客様、できるだけスピーディに対応した方がいいお客様、レストランや観光案内について声がけした方がいいお客様、疑ってかかった方がいいお客様・・・。フロントに近づいてくる気配から判断して対応する。このことを意識していました。ほんの数秒ですが、この意識のアンテナを立てていると気配からわかるものです。(外れることもありましたが)

ある日、社員食堂で色とりどりのユニフォームに身を包んだ社員たちが楽しそうに食事をしている姿を見て、“この人たちが幸せな会社生活をおくれるようにしたい”と強く思いました。人が食事をするときにサービスを提供していますので、極めて短時間の食事になったり、とんでもない時刻の食事になったりするわけです。それでも、楽しげに食事をしている老若男女の社員たちをみて、力になりたいという衝動を感じました。

これが組合、人事を通じて、人事制度改訂に手を挙げたきっかけです。それが組織人事コンサルへとつながります。今につながる扉が開いた瞬間だったと思います。

ホテル業界は激変下にあります。キャリアチェンジを余儀なくされる人も少なくないでしょう。4月から始めている「学び直し」のPHAZEリカレントはこういう方々を応援する場でもあります。ホテルで養ったホスピタリティに「ポータブルスキル」があれば、どこへいっても何をしても活躍できるはずです。

おまけ

おまけー1: アラフィフ以上の学び直しの「PHAZEリカレント」。二期生募集中です。
6月12日(土)11時からと6月28日(月)17時から、オンライン説明会やります。
関心ある方はぜひご参加ください。(私がご説明いたします。)
https://peatix.com/group/9902168/events

おまけー2:「ゆうさく」というZOZOTOWNの創業者からFacebookの友達申請あり。どうみても怪しいですよね。(知り合いじゃないと思うし)

おまけー3:先週、「HR業界のレジェンド」と3回、しかも別の人から言われました。「レジェンド・・・。」ある人になんとなく、遠い星にいるルーク・スカイウォーカーのような気分だと言いましたら、三浦カズじゃね、と言われ元気になりました。

執筆

Indigo Blue 代表取締役会長
柴田 励司(Reiji Shibata)
上智大学卒業後、京王プラザホテル入社。在籍中に、在オランダ大使館出向。その後、組織・人材コンサルティングを専門とするマーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティング(現マーサージャパン)に入社。2000年には、38歳で日本法人代表取締役社長に就任する。以降、キャドセンター代表取締役社長、デジタルスケープ(現イマジカデジタルスケープ)取締役会長、デジタルハリウッド代表取締役社長、カルチュア・コンビニエンス・クラブ代表取締役COOなどを歴任。2010年7月より株式会社Indigo Blueを本格稼働。

 

 

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