弁が立ち、話の論理も明快。情報処理能力、アウトプット作成能力に優れている。財務、法務系の知識も豊富。ITスキルも高い。一言で言うと“優秀”。ただし、一緒に働きたいと思う相手ではない。その人の発言は相手に届かず(刺さらず)、場合によっては、相手の感情を逆なでしてしまうことも。その人がいるチーム本来のダイナミズムもうまれない・・・。
残念ながら、こうした人たちがOrganization theater(通称OT)に参加してくるアラフォー世代の選抜人材の中に散見されています。選抜されるような優秀な人材が“一緒に働きたいと思う相手ではない”のはマズいですよね。
これらの人”に共通していることがあります。「理>情」なのです。「理と情のバランス」がよくありません。
ビジネスの世界は「合理性」に立脚しているので、どうしても「理」が優先されます。極端な言い方をすると、自分の感情を出さない、相手の感情も酌まない、それよりも仕事の結果を出す。そんなやり方にでもいけます。「情」を意識していなくても仕事の結果が出ていれば、相応に評価され昇進します。これが「理>情」の優秀人材が生まれる背景ではないかと。
本当の意味でのデキる人達は違います。対人感受性が豊かで「理と情のバランス」がとれています。これらの人達は、生まれ育った環境、学生時代の活動、モデルとなる先輩、上司の影響から、自然に「対人感受性:情」を育んできています。
平成生まれの人達が増えてくる中で、対人感受性が乏しい人が増えてきている感覚があります。昭和生まれのデキる人達とは家庭や学校の環境も違います。今や会社の中でもハラスメントと思われることを怖れ、上司と部下の関係も希薄になり、かつコロナ禍の影響でリアルに会うことも少なくなりました。このままいくと「理と情のバランス」を欠くビジネスパーソンがもっと増えてしまいそうです。困ったものです。
そこで対人感受性を刺激し、覚醒させるプログラムを創ることにしました。主たる対象は入社後まもない若手です。若いうちに対人感受性を豊かにしておくことの大切さを知ってもらった方が圧倒的に良いと思うからです。新入社員研修や、入社後のフォローアップ研修の場で活用いただくことをイメージしています。(アラフォー世代向けは個々の状況に即してテイラーメイドにします。)
プログラムの制作にあたり、役者のメソッドを活用することにしました。“台詞は読めるが舞台として成立しない(言葉が飛んでこない)”。そんな役者を鍛えるメソッドがいろいろあります。それらをビジネスマン向けにチューニングした内容になります。
プログラムを「NECT」(ラテン語でつながるという意味)と名づけました。100名程度が同時に受講できるものを意図して制作中です。しかもオンライン環境で実施することを考えています。
このトライアルをこれから何回か開催することにしました。まずは、11月20日(土)の午前11時から12時と午後1時から2時の2回です。
トライアルには誰でもご参加いただけます。ご希望の方はこのメルマガへの返信でお知らせください。その際、午前、午後のどちらに参加希望かお書きください。ご希望者が多い場合には抽選といたします。お申込みは10月20日までにお願いいたします。締め切り後、ご参加いただく方に詳細をご案内いたします。((PC環境を1時間継続してのZoomとなります。声を出していい環境の確保はお願いしますね。)
ご興味あります方々のお申込みをお待ちしています。
おまけー1:やっとワクチンを接種しました。諸般の事情から遅れておりました。場所は東京ドーム。
ゲートをくぐるとジャイアンツの選手(2軍の人?)がいきなり除菌シートをくれます。さらに、スタッフのほとんどがジャイアンツのハッピを着ています。(阪神ファンが怒る気配満載です。)
おまけー2:「あの、こういう薬を飲んでいるんですが、接種大丈夫ですかね?」と私。
「お年寄りはみんな飲んでますから、大丈夫ですよ。」とジャイアンツハッピを着た若い医師。
(あー?お年寄りだとぉー? と心の中で真空とび膝蹴り。)
おまけー3:副反応でました・・・、信じられないくらいの空腹感。接種後4回食事しました・・・。これあんまり報道されてませんが、結構あるみたいですね。
記事はメルマガ「人事の目」で配信されています。