「スキルの勉強をしているのですが、なかなか成果がでません。」
よく聞く話です。先日も某社で若手を鍛えている人から同じ相談を受けました。
ビジネススキルのレベルを上げるのにはやり方があります。
特定のスキルをいくら鍛えたところで、それだけでは成果につながりません。全てのスキルのベースとなるポータブルスキルが充実していないと、せっかく学んだスキルも使えるレベルに到達しません。
財務諸表が読めるようになったとしても、財務諸表から課題を特定し改善するアクションにつなげることができないと、”使える“レベルにはなっていません。論理的思考力のトレーニングを重ねたとしても、その力を駆使して実際の状況を整理し、課題解決の道筋を示せなければ”使える“とは言えません。
これらを実現するための基盤となるスキルがポータブルスキルです。新人、中堅、管理職、専門職に限らず、何をする場合においても必要となります。ポータブルスキルはいわば「OS: Operating system」とも言える基本のスキルなのですが、なかなか教わる機会がありません。
ポータブルスキルの中でも基本中の基本は次の3つです。
「聞く」:相手の意図を理解する
「整える」:情報を整理し、考えをまとめる
「伝える」:自分の意図を相手にわかってもらう
「聞く」といっても、相手の意図を理解してこそ「聞いた」ことになります。相手にとって話しやすい聞き方、リアクションをすることで相手がどんどん話してくれるようになります。質問を投げかけることによって、言葉の背後にある本音が見えてきます。更には自分の理解が正しいかどうかを確認することで勘違いや漏れを防ぐことができます。これらは「聞く」というポータブルスキルの一部です。(結構習得すべきことがありますよね。)
「整える」「伝える」についても同様にそう簡単ではないのです。ここはきちんと学んだ方が良いと思います。
ただし、そう難しいことではありません。ポータブルスキルは“意識すべきこと”を知っているか知らないかで大きく違います。何をすべきかを知り、あとは実践する、それだけでもポータブルスキルのレベルは上がります。現在、IndigoBlueで自分のペースで映像学習できるコンテンツを制作中です。2024年度から安価でご活用いただけるように準備しています。お楽しみに。(^^)/
組織をけん引するリーダーは特定のスキルというよりも高い総合力が求められています。このためにはポータブルスキルや複数のスキルを相乗させる力(相乗力)が問われます。相乗力は量的・質的プレッシャーがかかる中で、自分が属するチームに影響を与える意思決定や発言をする瞬間に発動するものです。修羅場が人を育てるゆえんです。このビジネス上の修羅場を疑似的に作った研修がOrganization Theater(OT)なのです。
通常のOTは2日間が基本ですが、まずはどんなものなのかを実感してもらうための「OT体験会」をオンライン開催します。なかなかチャレンジですが、95分でOTなるものを体験いただくプログラムです。まずは11月16日に4回開催します。毎回5名定員と人数限定なのでお申込みはお早目に。
申込は以下から。
https://indigoblue.co.jp/ot-trial/
おまけー1:「最高の教師」「VIVANT」「ハヤブサ消防団」と面白いドラマが終わってしまいロス中です。しょうがないので「Doctor-X」の過去のエピソードをもう一度見はじめました。
おまけー2:「おじさん」のネクストステップは「おじいさん」。「おっさん」の場合は「じじい」。(気をつけよう。)
おまけー3:私にとって先週1位のニュースは「熊本で1メートルのオオトカゲ発見」でした。(今も気になっています。)
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