967号「仕事のための仕事を減らせ」(メールマガジン「人事の目」)


「リーダーの気くばり」へのご支援ありがとうございます!

おかげさまで発売前にAMAZONベストセラーマークがつきました!この週末から書店にも並ぶと聞いています。お近くの大型書店で発見された際は「あ、探していた本があった!」と周囲に聞こえる大きさで発声をお願いいたします。(笑)

さて、今日のテーマは「仕事のための仕事」です。その代表的なものは上司への説明資料の作成です。ここに時間と労力をかけるのは止めましょう。何らかの承認を得るための説明資料であったとしても、資料のデザイン性を高めるための労力やバックアップ資料をたくさん用意するのは控えましょう。

上司の立場からすると、デザイン性に優れていても何を言いたいのかわからない資料は意味がありません。聞きたいのは主張とその根拠です。それをわかりやすく伝えるにはストーリーが必要です。

ストーリーと言えば、作り方があります。この3つを使いこなせればほぼ大丈夫です。

(意思決定者に決めてもらうための5つの流れ)
• そもそも何が問題なのか?
• 何を決めるべきなのか?
• 決めるにあたっての論点は何か?
• 選択肢を挙げると?
• (その選択肢の中で)提案者の意思は?

(提案を採択させるための3つのwhy?)
• なぜ、この提案が有効なのか?
• なぜ、自分たちが最適な担い手なのか?
• なぜ、今なのか?

〈空・雨・傘:汎用性高し〉
• 事実はこう
• 事実に基づき、こういう仮説がたつ
• よってこういうアクションをすべし

次に着目すべきは会議です。

会議は以下のいずれかです。
‐意思決定の場
‐報告を含む情報共有の場
‐ブレストの場
‐アシミレーションの場(お互いに良く知るための場)

このいずれでもない、つまり、目的がはっきりしていない会議は止めましょう。また、意思決定の場であるならば、その場で決めましょう。新たな与件が露呈して決められない場合にはいつ決めるかを決めましょう。

会議の場で発言している人が限られ、残りのメンバー全員がメモをとっているような会議がありますが、その参加の仕方も変えましょう。議事録を取る人を1名決めたら、あとは全員、顔を上げて議論に参加すべきです。

あと、「仕事のための仕事」を引き起こすような仕事をしている人がいたら改善してもらうように指導しましょう。(例えばこんな行動をとる人たちのことです。)

・一回で終わるはずのことをなんどもやりとりする
・わかっていないのに「わかりました!」と返事して、実はわかっていない(ので想定外のやりとりが発生する)
・レスが遅い(多くの人が待ちになってしまう)
・相手が感情を害する言い方、書き方をする(感情面のケアが発生する)
・決めるべき会議にそれまでの議論を無視してブレスト的発言をする 等々

「仕事のための仕事」を減らすことで物事の進みがスムーズになります。ご確認ください。


おまけー1:11月16日のOT体験会ですが、若干空きがあります。

90分でOTなるものを体験いただくという極めてチャレンジングな場ではありますが、私自ら解説進行いたします。OTやってみようかな、とお考えの人事担当者の方のご参加を心よりお待ちしています。

9時の部 残席1 11時の部 残席2 13時の部 残席5
https://indigoblue.co.jp/ot-trial/ (いますぐお申込みを!)


おまけー2:大分県で講演。帰りの車の中で「全国的に熊被害が広がっていますよね。大分大丈夫ですか?」と聞いたところ、「九州では熊が絶滅しましたので」という涼しい返事。うむむ、と思い調べてみたら、なんと目撃情報が!(しかも大分県で、この9月23日に。)

 

 

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