994号「新人に”逃げ癖”がつかないように」(メールマガジン「人事の目」)

GWはいかがお過ごしですか。私は前半に香川県の小豆島に出かけてきました。知人が島内に私設美術館として5カ所目となる「MOCA OLIVE」を開設。そのオープニングセレモニーに参加してきました。小豆島は、何度も訪問していますが、いいところですよ。直島ファンの方はぜひ小豆島にも足を伸ばしてみてください。

今日のメルマガはこの4月に「新社会人になった若者たちに“逃げ癖”がつかないように」がテーマです。

5月24日(金)の14時から17時の3時間、ワークショップ的なものも含め、新人対象のオンラインセミナーをやることにしました。“ドラゴン桜”というドラマがありましたよね。その中で「東大に入るための思考法」が語られますが、このセミナーはビジネス版“ドラゴン桜”です。“仕事がデキる、と評価されるためのポータブルスキルと心のもちよう”について伝授します。みなさんの周囲の新人にぜひお声がけください。参加費用は個人で負担できるように(上司がポケットマネーでおごれるように)3,300円にしました。

(詳細、お申込みはこちらから)
https://indigoblue.co.jp/new-employees/

このセミナーを開催しようと思った背景について書きます。

入社して1か月が経過しました。入社式、研修、配属と目まぐるしくも長い最初の1か月が過ぎ、この連続休暇で一息ついていると思います。

生活時間、人間関係、日々の服装、行動範囲、学生時代と環境がガラリと変わりました。戸惑いもあるでしょうし、新しい環境に馴染めず苦しいこともあるでしょう。連休はこうしたモヤモヤをリセットする機会になります。問題はリセットしたその後です。

いろいろな統計を見ると、新入社員の3割以上が入社後4~6ヶ月で退職を検討するとあります。かつて某経済誌で「辞めるな!若造」という企画をやったことがあります。入社時点で優秀だと目を付けられた新人から退職していく事例が多くの大企業で見られていたからです。このときの調査では11月が分かれ目でした。

多くのケースで優秀な若者たちが11月までに「退職」の意思を固めます。ただし1年以内の退職は職務経歴書が汚れるので、その後は“息を殺して”仕事を続け、しかるべきタイミングで(概ね3年以内ですが)に退職していました。今の言葉で言うと入社1年目の11月にQuiet quittingしていたことになります。

他にやりたいことが見つかった、明らかに自分に向いていないので別の可能性を模索したいという前向きな退職はいいでしょう。問題は「逃げ」です。ブラック企業の場合は全速力で逃げるのが良いですが、そうでない場合に、ひとたび「逃げ」てしまうと「逃げ癖」がついてしまいます。

誰でも新しい環境になれるまでに時間を要します。やったことがないことにチャレンジしても、なかなか成果がでません。自分から胸襟を開いて、教えを乞うことも必要でしょう。うまくいかないから、評価されないから辞める(逃げる)という選択肢を取り続けることになります。

仕事は誰かのためにするものです。誰かが感謝し、そこに価値があると思うので対価が支払われるわけです。そうでなければ拘束された分の時間給が支払われる、ただの労働になります。“逃げ癖”がついている人にとって仕事は労働になっています。“逃げ癖”がついてしまうと、幸せなビジネスパーソン人生にはなりません。

仕事がデキるようになると自然に楽しくなるはずです。”逃げ“ようと思うこともなくなります。ただ、それにはやり方があります。これを新人たちが早まる前に伝えたいと思ったのです。ぜひ、お近くの新人にお薦めください。


おまけー1:4月26日放映の「全力脱力タイムズ」(見取り図の盛山/木南晴夏がゲスト)は久しぶりに涙が出るくらい笑いました。TVerで見れますよー。

おまけー2:メロンに生ハムは定番ですが、イチゴに生ハムもなかなかいけます。不思議なことにフルーツアレルギーの私でも食べれました。


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